第2回コヂカラ・カフェ@大阪

11月15日(金)10:00~12:00で第2回コヂカラ・カフェ@大阪を開催しました!
所属するNPO法人コヂカラ・ニッポンとしては、関西初イベント!?

今回のテーマは下記!
『ボードゲームで“子どもの思考力向上方法”をアップデートする!』

ゲスト講師には、いまや全国各地から引っ張りだこの「ボードゲームの伝道師 @上坊 信貴さん」
▽登壇者プロフィール
上坊 信貴  (うえぼう のぶき)
140名ほどの子どもたちが通う能力開発の教室を2年間、役員として運営。
その中では主に小・中学生のキャリア教育やプレゼンテーション指導に携わり、子どもたちの『生きる力』について探求する。プレゼンテーションの指導をした生徒はプレゼンの全国大会に出場し、元文部科学大臣や松本零士氏(銀河鉄道999作者)らの前でスピーチを行った。また、自身が企画運営を行なった親子向けイベントは京都市の表彰を受けた。2019年に独立し、現在はボードドゲームを活用した教育事業を行う。また、教職員研修や企業研修でもボードゲームを活用している。

ボードゲーム×教育で、子育てや教育に関する考えをアップデートさせていただきました!
軽快な語り口と明快な解説で、ボードゲームを楽しみながらの、あっという間の2時間になりました!

“ボードゲームで身につくチカラ”は下記が挙げられます。

①思考プロセスの違い
学校の勉強は解き方を学んで、その解き方を身に着けるために反復学習(宿題やドリル、テスト)を実施する。解き方は身につくけど、応用力までは身につきにくい。一方、ボードゲームは、ゲームを楽しむ・ゲームでポイントを得るために、どうするか?を考えながら、試行錯誤・創意工夫をしていく。その結果、考える力が育まれるということ。

②定着性の違い
学校や塾の授業は基本的には受け身で聞く時間が多い。学びの確認もテストなどを実施するものの、学びと確認のタイミングに時間差が発生するため、定着性が低い。一方、ボードゲームは、主体的に取り組み、その場で結果がわかるので、いまのゲームでポイントが低かった(高かった)のは何故か?次のゲームではどうすればポイントを取れるか?などの振り返りがリアルタイム!主体的かつリアルタイムのフィードバックにより、高い定着性を実現できるということ。

③ルールは自分たちで作る
テレビゲームや答えのある勉強は、基本的にはルールや解き方が決まっているので、その中で解を見出すもの。そのため、社会や仕事のように、不確実性や流動性が高い環境に対応する力が身につきにくい。一方、ボードゲームはアナログであるがゆえに、最低限のルールはあるものの、自分たちでルールを作りながら、様々な楽しみ方ができる。特定の人ばかりがポイントを得ていれば、ルールを変えて別の人でもポイントを得やすい楽しみ方にすることもできる。固定のルールに縛られず、状況に応じて最善の策を考える力が身につくということ。

今回使用したボードゲームはこちらです。

・ドブル/ドブルキッズ
各カードには、必ず1種類だけ同じ絵柄がある。自分の手札とお手本で同じ種類の絵柄を見つけたら、お手本の上に出していく。情報が画面上で切り替わっていくテレビゲームなどとは異なり、能動的に情報を取得するのが特徴。視覚機能の向上に効果がある。

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・ナインタイル
裏表に絵柄が書いてある9枚のタイルを、カードと同じ配置に並べ替えるゲーム。自分でどうやってお手本の配置に並べ替えるのか?解法を教えて、その解放を反復練習で身に着ける学校教育とは異なり、自分の頭で解法を考えるのが特徴。

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・ゴーゴージェラート
お手本となるカードの絵柄に合わせて、ジェラートを作っていく。ジェラートを直接手で触れることはできないため、コーンをつかんでジェラードを移動させる。先を見据えてジェラートを移動する必要があるため、論理思考の向上に効果がある。アイス屋さんごっことして、低年齢のお子さんにも楽しんでもらえるゲームバランス感覚やイメージ力、空間認知力、重量感覚などの向上に効果がある。

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・Dr.エウレカ
お手本となるカードの絵柄に合わせて、試験管の中のボールを移動させていく。中のボールを直接手で触れることはできないため、試験管をつかんでボールを移動させる。先を見据えてジェラートを移動する必要があるため、論理思考の向上に効果がある。学校の授業で理科の実験をし始める小学生には、より楽しめる内容になっている。細い試験管にボールを入れるなど、手に触れて遊ぶことでイメージするチカラの向上に効果がある。

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・CAT
微妙に表情や向きが異なる猫のカードを使うゲーム。捨て場に4枚のカードを置いておき、手元に4枚の束を複数作る(3名なら4束、4名なら3束)。手元の4枚が同じ絵柄になるように、捨て場のカードと入れ替える。最初に各束の絵柄をそろえた人の勝ち。スピードが勝負のゲーム。観察力や集中力、記憶力の向上に効果がある。

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ご参加いただいた皆さんからも、非常に満足度の高い内容となりました。

★アンケート結果★
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今回のイベントを家族や友人に勧めたいと思いますか?(0点〜10点)
平均:9.5点 NPS:75%

実際に子どもと一緒に取り組みたいと思った。
自分で体験して楽しんで頭を使えて良かった。
ただゲームを楽しむだけでなく、解説が加わるので、実体験とともに学びが深まった。
とてもアットホームに学ぶことができた。
今、学んでいることの方向性が間違ってなかったなと思い安心した。
二人の話がとても興味深く学びがあった。
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2019-11-20 | Posted in コヂカラカフェNo Comments » 

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