第3回コヂカラ・カフェ「子どもの進路(キャリア)をアップデートする!」開催レポート

NPO法人コヂカラ・ニッポンで第3回コヂカラ・カフェ「子どもの進路(キャリア)をアップデートする!“トビタテ!でタイへ留学” “N高等学校進学” “イギリス留学” の子どもを持つ親たちのホンネから、多様な進路の選択肢を探る!」を「トビタテ!留学JAPAN」(文部科学省)様と「キリロム工科大学」様に協力いただき開催しました。

当日は、漠然とこのままの進路だけで良いのかと不安に思う方や新たなる可能性を探す方、具体的に海外へ留学させたい、N高等学校に通わせたいと考えている親たちが集まりました。

冒頭で、新見氏から本題に入る前に、学生と社会人には大きく求められるスタンスが違うということと、アンケート調査から高校生・大学生は、「将来のこと」や「はたらくこと」について、親からの影響が大きいことを解説し、また、どこに進むか?何をするか?ではなく、そこで何を経験し、どう意味づけするか?の重要性を説きました。

Session1の講演では、キリロム工科大学(Cambodia)東京事務所長の有澤氏より「日本は先進国と対等な教育環境かどうか、世界を見て捉える必要がある」とコメントがありました。また、キリロム工科大学(森の中で全寮制、英語でITを教える、日本人は学費・生活費が約1/3から全額無料)の紹介を通じて、海外に行く経験が、どう社会人になって良い影響があるか、わかりやすく説明いただきました。 

続いて、文部科学省「トビタテ!留学JAPAN」の西川氏から、プロジェクトの概要を説明いただきました。
詳細はこちらをご覧ください。
https://tobitate.mext.go.jp/

Session2では、トビタテ!でタイへ留学したお子さんを持つ稲田氏とN高等学校へ進学したお子さんを持つ大越氏が加わり、「親たちのホンネから、多様な進路の選択肢を探る!」テーマのオフレコトークでパネルディスカッションしました。

皆さん共通したことは、親からこうした方が良いと自分の考えや経験を押しつけるのではなく、進路に関わる情報をさりげなく伝えたり、本人が興味のあることを調べて見せたり、選択肢を目の前に用意したことでした。さらに、最後は本人に意思決定させ、全力で応援する姿勢が一緒であり、参加者から共感を得てました。ポジティブな話だけでなく、ネガティブな話までざっくばらんに飛び交う会となり、最後は笑顔が溢れる会となりました。

■アンケート結果(一部抜粋)
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今回のイベントを家族や友人に勧めたいと思いますか?(0点〜10点)
平均:10点
・親としての生の声が聞けて良かった。
・子供が進路を決めるに至ったきっかけを聞くことができた。
・留学に関しては、自分のハードルが低いことを再認識。
・大変だったこと、気をつけることなど、隠さず話してもらえたから良かった
・講座後も、個人的に質問にお答えいただきました。ありがとうございました。
・子供が進路を決めるに至ったきっかけを聞くことができた。
・N高のいい点だけではなく、困った点についてもお聴き出来たのが良かった。 etc
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■登壇者プロフィール

有澤 和歌子氏 (子ども:高校を中退しイギリスへ進学)

夫・義母とともに横浜市在住、1人息子は高校を中退しイギリスの高校へ。vKirirom Japan株式会社代表取締役 キリロム工科大学(Cambodia)東京事務所長/ 富山県出身、青山学院大学経営学部卒 働くお母さん歴18年。趣味は海外のぞき見と読書。「大企業の会社員」が自分の天職と思い、富士通株式会社に25年勤務したが、なぜかベンチャー企業に転身。2016年よりおしかけ現職。教師・保護者・企業が一体となって日本の若者がワクワク学び、イキイキとした大人になれる環境実現に匍匐前進中。

西川 朋子氏

文部科学省「トビタテ!留学JAPAN」広報・マーケティングチームリーダー

1999年上智大学法学部卒。人材・教育系企業、留学情報メディア企業での勤務及び、同事業の経営に従事。退任後、トレンダーズ株式会社にて女性起業塾事務局長、PRプランナー、株式会社ココナラ広報を経て、2014年4月より現職。

稲田 純子氏(子ども:トビタテ!でタイへ留学)

18才で作家倉本聰の私塾富良野塾にて演技を学び、その後文学座に入所、故杉村春子に師事。舞台を中心に活動。
現在文学座演技部所属。船橋市内の公立小学校にて普通級の児童支援員として働く。
四子の母。(長女19才 長男13才 二男11才 二女7才)

大越 賢治氏(子ども:N高等学校へ進学)

1975年東京浅草生まれの44歳。家族は妻と子供4人(高1、中3、小5、小3)、長男が現在N高1年生。 趣味はテニス、ゴルフ、スノーボード、稲作。よくサーファーに間違えられるが波には乗ってない。
2000年東京理科大学工学部電気工学科卒業、その後中小Sierに就職し官公庁案件でSEとして6年間勤務。2006年5月に株式会社ウィルドを設立、副社長に就任。2009年5月より代表取締役(現職)に就任。

■モデレータープロフィール

新見 孝之氏

子どもから大人まで、世の中のひとたちが「自分で自分のキャリアをデザインするチカラ」を手に入れるために、様々な活動を通じたサポートをしています。主に、「はたらく」や「キャリア」を軸に小学生から社会人に至るまで、幅広い世代のひとを対象に様々な活動をしています。
これまでに1,000名以上の方のキャリアカウンセリングを実施し、200名近くの方々の転職をサポートしてきました。
また、直近は人材育成担当として、150名以上の人材育成を経験してきました。
トンネルを掘っていた人生から、人材を育成し、その育成ノウハウをお伝えすることができるようになった自身の経験・キャリアを交えながら、少しでも皆さんのお役に立てればと思っています。
保有資格:国家資格キャリアコンサルタント、米国CCE,Inc.認定GCDF-Japanキャリアカウンセラー

■協力

「トビタテ!留学JAPAN(文部科学省)」
https://tobitate.mext.go.jp/

キリロム工科大学
https://www.kirirom.info/


2019-12-15 | Posted in コヂカラカフェNo Comments » 

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