学生達による教育旅行アイディアソン
首都圏学生×秋田学生@羽後町
「羽後町における教育旅行施策アイディアソン」
「日本一の教育県秋田」と呼ばれている理由を探りに都内の大学生たちが羽後町へ行きます。
羽後町をよく知っている学生と羽後町を知らない首都圏の学生が
率直に感じた魅力をぶつけ合うことで新しいアイディアを産みだします。
今回出たアイディアをもとに今年の夏に実験的に新しい旅行施策を実施できればと考えています。」
参加人数AIU学生3名、秋田の高校生15名、首都圏学生7名の合計30名
会場は国際教養大学の会議室、羽後町古民家。
まずは朝8時半、東京の大学生メンバーが秋田空港に到着。
空港からAIU(秋田国際教養大学)まではタクシーでわずか10分。
まずは全体に向けての自己紹介。
その後、「旅行のプロ」である秋田県の有名人
Travel Design株式会社 の須崎さんや
「教育のプロ」奥さん、「新規事業のプロ」尾崎からレクチャー。
ワークショップ①「最悪の教育旅行を考える」
最高の教育旅行を考えるなら、
とりあえず、最悪の教育旅行から考えるのも面白い。
そこで出た意見の制反対を行えば最高に近づく。
「先生の話が長い」
「全てタイトに予定が決まっている」
「ごはんがまずい」
など、たくさんの意見が出た。
次は実際に羽後町に移動。
移動のバスの中で市役所の方への質問タイム。
「WIfiはありますか?」
「ホテルはありますか?」
「外国語を話せる人はいますか?」と質問攻め。
バスで1時間強ゆられて羽後町へ。
古民家を改装した宿でワークショップ2.
グループで古民家の周りを歩き、
ここでできるコンテンツを考える。
1時間くらい町の人に話しかけたり、
雪の中を入ってみたりして、
ここでどんな教育コンテンツができるか
頭を悩ませる。
中間発表で宿の人に聞いてもらい、フィードバックをもらう。
「民泊を受け入れる家は結構少ない。理由は・・・・」
などリアルな街の現状を知り、更に深く考える。
夕食は羽後町の特産物を使った郷土料理。
夜もみんなで話合った後、
次の日の朝、AIUに戻りプレゼン発表。
全チームの発表後、
自分が行きたいと思った教育旅行に投票。
1位を決定。
「ゼロから自分たちで作る旅行」
宿の確保も自分達、夕食も自分達。
泊めていただいたり、ご飯の材料をいただいたおうちに
どんな恩を返せるかも自分たちで考える。
お掃除をして帰るアイディアでもよし、
ネットで宣伝してあげる、もよし。
現代には少なくなった「物々(サービス)交換」をする中で、
自分達に何ができるかを考える。
それこそが教育だ、と。
他のプレゼンも素晴らしかった。
しかし、 プレゼン内容もさることながら、
秋田の高校生たちの感想。
「秋田にコンプレックスしかなくて、
秋田のいいところを探したことがなかったのですごく新鮮だった。
あがり症なのでプレゼンなどは苦手でイヤイヤだったが、
ちゃんと話せる自分がいた。」
「グローバルを考えるばかりで、地域を知らないことに気が付いた。
同じ日本でも東京の人に通じたい場面も多々あった。
外国人でも日本人でも相手のことを
ちゃんと理解して話をするのが重要だと気付いた」
「今までディスカッションをする機会も
アイディアを形にするまで作り込む経験もかった。
でも、今回ちゃんと形にできた。
自分でもやればできるのだと思った」
秋田のこと、自分のこと
たった1日半でしっかり気づきを持ち帰ってくれた。
やっぱり地方を回ってプロジェクトをやっていきたい。
地方は過疎化の課題が明確で、子ども達の力を発揮できる部分が大きい。
「君たちは子どもだけど、十分社会に貢献できる」
「むしろ君たちの新しい発想が日本を救う」
そんなことをコヂカラのプロジェクトを通して実感してもらいたい。
【掲載メディア 秋田魁新報、秋田テレビ】