南牧村ホームステイ体験

<南牧村ホームステイ体験 参加者の保護者からの感想>

今回、小学3年の息子が参加しました。 参加した理由は、息子にとっては「虫捕りなどの自然を体験できること」。普段昆虫図鑑を読み込んでいる(しかし虫捕りできる機会が無い)息子には大変魅力でした。大人である私にとっては、このホームステイの趣旨が、子どもが楽しむだけでなく「受け入れる農村側の課題解決」にも寄与しようとしていること。私自身が地方育ちであり、農村が抱える課題(自然や環境、文化をどう保全し、その魅力をどう次世代に伝えるのか)に関心がありました。 ホームステイを終え、私が迎えにいった上野駅の改札で、息子は私に会うなり、カブトムシやクワガタがたくさん入った虫かごを得意げに見せてくれました。 私が最も感じたのは、ホームステイ先のご家族が、息子に対して愛情深く接していただいたことです。たくさんの虫を捕まえたこと、犬の散歩の途中蛇に出会って興奮したこと、自宅で採れたじゃがいも料理をたくさん食べたこと。ご両親が、家族の紹介でご先祖様のことを話されたことも、息子のことを家族同然に受け入れてくださったからこそと感じました。私が拝見した写真に、最終日に子ども達とご両親がお互いがさよならの手を振るシーンがあり、胸が締め付けられました。ご両親の眼差しが「また帰ってきてね」と言っているように思えました。 南牧村で捕まえたカブトムシとクワガタは、早速大きめの虫かごを用意し、息子が興味津々でお世話しています。「そんなカゴの開け方したら逃げてしまうぞ」そう言いたくなるのを私はグッとこらえたりしています。彼には思い通りにさせてみる、仮にそれで予期せぬ結果になっても、彼自身でそれを受け入れる経験を積む。「子どものチカラを信じる」コヂカラ流ホームステイは、大人である私の行動も少しずつ変えつつあります。 ホームステイを終えた息子は「もう1泊したかったなぁ」と言い、それが翌日には「もう4泊したかったなぁ」に変わっていました。「来年もあるんでしょ?」と早速自分に都合のいいことも言っていました(笑)。それぐらい貴重で素敵な体験ができました。ぜひ来年も南牧村に「帰りたい」です。

 

以下 南牧村ホームステイ体験詳細

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

群馬県南牧村は

高齢化率日本1、人口2000人弱の過疎の村です。

豊かな自然に触れ、心優しい村の人のお宅にホームステイをし、

首都圏の子どもたちに、もう一つの故郷にしてもらう。

大自然に触れ合う機会の少ない子どもたちにとっても、

若者が減ってしまった村にとっても意義のある企画です。

3日間を終え、予想を上回る高評価に運営側一同、驚きと

嬉しさと、「また来年も参加したい」という多くの声に、

企画側にとって最高の言葉をいただきました。

これも、我が子のように家族として温かく子どもたちを受け入れて

くださった、南牧村の方々の心優しい人柄があってこそ。

沢山の笑顔が3日間、咲き誇っていました。

今回のホームステイ参加者は大人2名、子ども18名。

2泊3日、南牧村の家族になってきました。

1日目は「蝉の渓谷」「線が滝」を見学し、ステイ先へゆきました。

宿泊先はどんな家族の方か。長谷川村長からのお話しを聴いたあと、

子どもたちはワクワクとドキドキが

一緒になった何とも言えない気持ちでステイ先へ行きました。

  

 

2日目、ドキドキは吹っ飛び、昨日のステイ先での様子を

沢山の子どもから興奮気味に話しを聴きました。

楽しかった事やお話しを聴いた事、体験した事など、

聴きとりきれない程のお話しを、きらきらした目で報告をしてくれました。

2日目の川遊びでは、岩から飛び込んだり、川に流されてみたり、

秘密の場所を探したり、魚を見たり、おたまじゃくしを捕まえたり・・・。

危険を自分で回避する。友達を助ける。自然から学ぶ事も沢山ありました。

真っ青な空に、沢山の無邪気な笑顔が光り輝いていました。

  

3日目の最終日は、南牧村の郷土資料館へ行き、そのあとに子どもたち全員から、

3日間の感想を発表しました。

領土資料館では、宝ものが所狭しと置いてあります。

子どもたちの発表内容は、村の事が大好きになった事、ホームステイ先の人が

とても優しかった事など、自分の言葉で一生懸命発表してくれました。

 

子どもの感想の中には、

「コンビニやお店が無くても、人の笑顔があれば幸せを感じる事ができる。

という事を学びました」と発表した子がいました。

かつては、おかいこ、砥石、こんにゃくで村が潤っていた時代から、

産業が奪われ、人口が減り、それでも心豊かに知恵を絞って生きている

南牧村の方々から多くの事を学んだ3日間でした。

 

3日間同行し、村の方々の人柄、沢山の大自然、美味しい作物など

村の宝物に触れ、子どもたちに生きていくチカラを伝えるとしたら

何を伝えたらよいのか。改めて考えさせられるプロジェクトでした。

  

 

3日間の様子は、密着取材を受けた、BS朝日放送にて、
「こころ列島 支え合いのチカラ」秋に放送予定です。

 

 

 


関連記事