今年も沖縄県西原町からコヂカラな子ども達がやってきました!!
昨年に続き、沖縄県西原町NS2BPプロジェクトの子ども達が3月3日〜6日の計4日間、首都圏で地元特産品の販売活動を行いました。
NS2BPとは、「Nishihara Students Social Business Project」の略で、西原町の活力ある農業と地域づくりを通じて,郷土愛を育みながら未来対応型リーダー人材育成を目的としたプロジェクトです。
1日目は首都圏学生との交流を行いました。まず各参加学生団体の活動内容プレゼンテーションからです。
1.NS2BP
2.コヂカラ×地域活性化 船橋市芝山団地商店街
3.OK’S
4.100×10チャレンジ
5.西原町の子ども達によるエイサー演舞
6.Cupido
7.SBN未来塾大学生
プレゼンテーション後の夕食時にはお互いの活動内容や私生活のことを自由に話し合い、充実した時間を過ごしてくれたようです。この時には既に会場の子ども達全員が打ち解けていました。
1日目の最後は、交流会を通じて感じた沖縄と首都圏それぞれのイメージと、交流する事のメリットをグループ毎に話し合い、まとめ、発表しました。
そしてファシリテーターの子が各グループの意見を集約し下記のようにまとめました。
◆沖縄のイメージ
「海がキレいでソース顔(濃い)」
◆東京のイメージ
「人の動きが早くてスカートが短い街」
◆交流のメリット
「互いの価値観をシェアすることで視野が広がる」
子どもならではの視点に、会場が大いに盛り上がりました。最後は交流会メンバーで集合写真を撮り、1日目が終了しました。
2日目は、デザインとマーケティング講座です。デザイン講座は、昨年に引き続き株式会社ノムラデュオ様にお手伝いいただきました。
内容は販売場所に添えるPOPとチラシの作成です。講師の話しを聞いている時の子ども達からは「果たして自分たちに作れるだろうか!?」という緊張感が伺えましたが、いざ制作を始めたらこの通り!!全員がもの凄い集中力で取り組んでいました。
教えられたことをそのまま発揮できる西原町の子ども達の素直さと、元々持ち合わせている美術センスが組み合わさり、西原町オリジナルの素晴らしいPOPとチラシが完成しました。
デザイン講座の後は、マーティング講座です。こちらはコヂカラメンバーから、コヂカラMBA担当の三尾が行いました。
販売時のアピール方法を検討することと、メンバー間の意思疎通を図ることが目的です。子ども達には事例をあげてわかりやすく説明し、販売ターゲットとその販売方法を各自で考えました。
販売ターゲットは、各販売場所毎に仮想のお客様プロフィールを作成しました。詳細な特徴まで落とし込んだプロフィール内容に、会場にいる大人からも感嘆の声があがりました。
プロフィール完成後は、そのお客様への販売方法を全員で考え、共有しました。翌日の販売活動に向けて、全員が強い目的意識と共通認識を持てる2日目となりました。
そしていよいよ3日目の販売活動です。2日目に作成したPOPの配置や商品陳列も全て子ども達で行いました。
準備が終わった後は全員で円陣を組み、気合いを入れて販売開始です。
今年の販売は昨年と違う点が2つあります。計3箇所(モトスミ・オズ通り商店街、巣鴨地蔵通り商店街、有楽町駅前交通会館マルシェ)での同時販売と、販売場所でのエイサー演舞実施です。
モトスミ・オズ通り商店街では、エイサー演舞回数を予定より増やすと同時に、1回目演舞を販売開始後すぐに行いました。その効果は絶大で、多くのお客様が足を止めて演舞を見てくれました。
“演舞→お客様が商品棚まで足を運ぶ→沖縄や商品の話しで盛り上がる”
この流れができた事でお客様との会話にも広がりができました。商品購入後の「頑張ってね!!」という声援に、子ども達の緊張も少しずつほぐれていったようです。ここから彼らの販売活動にも積極性と笑顔が出てきました。
「いらっしゃいませ。西原町から地元特産品を持ってやってきました。是非お立ち寄りください!!」
“おばあちゃんの原宿”と呼ばれる巣鴨地蔵通り商店街では、国道沿いの広場から多くの歩行者へ向けて全員が声を出して販売し続けました。
途中モトスミ・オズ通り商店街から移動してきたエイサー隊の演舞により、広場には更に人が集まり、販売活動も大忙しです。
他に多数出店がある中、唯一子どものみでの出店となった有楽町駅前交通会館マルシェでは、周囲の活気に決して臆する事なく全員が積極的に販売し続けました。お客様に沖縄出身の方が立ち寄ったり、隣の出店者から応援をもらったりと、最後まで笑顔でやりきることができました。
販売活動終了後は、今回の首都圏活動の振り返りです。担当はコヂカラ・ニッポン理事の小林です。
はじめに今回の活動で得た学びの確認、共有をした後、この経験を地元西原町で活かす為に各自でアクションプランを作りました。
「今回の活動は自分たちの力だけでなく、サポートしてくれた大人がいたからこそ行う事ができました。西原に戻ったら全員がそれぞれの生活に戻り、会う機会が減ってしまうのは少し寂しいです。」
一人の子が共有してくれた言葉には、会場にいる大人全員が心を打たれました。
完成したアクションプランは、今回の学びや、子ども達の個性が良く反映された内容となりました。
※その他一部抜粋。
「常に感謝」
「早めの行動」
「何事も臆する事なく堂々と」
「体調管理」
「メンタル強化」
「事前準備をしっかりと」
「商品の魅力を伝えれる能力を高める」
「何事にも粘り強く」
「脱中途半端」
最後は西原町お決まりの「はい、シーサー!!」の掛け声と共に全員で記念撮影です。こうして今回の首都圏販売活動も全員が笑顔で終了しました。
販売結果は、全商品のうち食品が完売という子どもたちの努力がしっかりと実を結んだ結果となりました。
また今回、富山県から小矢部園芸高校と滑川高校の学生たちも活動に参加してくれました。西原町の子ども達とコミュニケーションをしっかり取り、販売活動に積極的に関わってくれました。活動に参加してくれた子どもたち、ありがとうございました。
最後に、西原町のみんなが地元に帰っても今回の経験とアクションプランを元に大いに活躍してくれる事をコヂカラ・ニッポン一同楽しみにしています。そしてまた来年首都圏で会えるのを心待ちにしています。
「頑張れ、西原コヂカラ!!」